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13.元気になりたかったらデカい声でしゃべれ?
高齢で元気な人は大抵声がデカい、そしてよく喋る。
大きな声ベストテンのトップは、今は亡くなられた当時90歳の女性。
ずっと営業の仕事で頑張ってきただけのことはあって口は達者、体は小さいが声は年々大きくなり90歳の頃はピ-ク、
その声は院内はおろか外にまでに轟き渡る程だった。
しかも話に切れ目がない。こういうタイプの人は女性に多い、何でですかね?

その日も、例によって来院から治療が終わるまでフルにおしゃべりしてアア~楽になった、と帰られた途端、院内はシ~ン。
その日、不幸にも隣のベッドで治療していた40歳台の男性、「のぼせたあぁ~」と消耗してはりました。
周りの人はともかく本人は元気一杯で、97歳まで寝込むこともなく天寿を全うされました。

耳が遠くなると声が大きくなる、耳が遠い人は長生きすると昔から言われているのはこういう事かもしれませんね。
逆に声の消え入りそうに小さい人、気力が落ちてる証拠、声と目力は気力の表れるところ、初診の患者さんの場合、声に勢いがある人はいくら重症のようでも必ず良くなる、

最近、若い人の方が声が小さい、鬱っぽい人は特に小さい。
私も耳が遠くなってきて聞こえにくいから、とんちんかんな受け答えになる。
いつぞやもス-パ-で、レジの女店員が何か聞くんだけれど、口を開けずに蚊の鳴くような声で言うものだからかいもく聞き取れない。
何回も聞き返したら悪いと思ってハイと返事したらお箸をくれた、お箸要りますかと聞いてたようだ。大きい声を出すようにすると逆に気力も付いてくる、呼吸器も循環器も丈夫になる、人が迷惑がる位大きな声が良いのかもしれませんね。
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