腰痛で来院されているE子さんは87歳、元気だが歩くときいつも背中が曲がってる。
当院は治療室にピンポン球を糸で吊っていて、時には患者さんにラケットで振ってもらう、これが結構面白い。
E子さんも、ある時治療後にちょっとやってみますか?って振ってもらったら、飛んでくる球打とうと身構えた途端目つきがキット鋭くなりなんと背中が伸びているではないか。
ラケットで球を打とうと集中している10分程の間曲がっていた背中が真っ直ぐ伸びていたのである。
姿勢は気力の表れであると言われるが、ほんとに脳の働きには驚くべきものがある。火事場の馬鹿力というのも同じ理屈である。 |