診療譚目次へ トップページへ
 
9.食べ物は大事
植木を育てるとよく分かる。
適切な栄養と水分とを与えると青々して見違えるほど元気になる、かといって肥料をやり過ぎても弱る、木を植え替えた時も早く元気にと思ってあまり水や肥料をやり過ぎると根が伸びない、肥料をやり過ぎたら花が咲かなくなる。

食糧が足りないとこりゃあえらいこっちゃと、何とか生き延びようと必死になって生命力がフルに出てくる。
貧乏人の子沢山って言葉があるけどそれは生き残るための生物の本能、人間もキチッと栄養を摂ってストレスのない生活をすれば健康かと言えばそうも言えないところが難しい。

平和な暮らしが続くとアホになってくる、弱くなってくる、たまに非常事態に逢うと生きようという生命力がぐっと沸いてくる。
病気になった時に食欲無くなるのは生命力を強くして早く病気を治そうとする本能、普通は栄養摂って安静にしなさいというけれども、だからといって食欲が無いのに無理して食べても消化しようとして胃腸に負担をかけ身に付かない、
病気を治そうとするエネルギ-を削いでるだけ、無理に食べなくても大丈夫、自然に任せとけば大丈夫、時期が来たら食欲は出てくる。

だけど基本的には食べ物は大事です。家計の節約のために一番削りやすい食費を抑える人が多いけれど、そのために体が弱くて病気がちで医療費にお金を使っていたら何にもならない、他は削っても食べ物をケチしたら結局は損です。
始めに戻る(目次へ)➡