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マタニティーケア
妊娠中、産前、産後の鍼灸治療
妊娠中は胎児への影響を考えると不用意に薬は使えません。
鍼灸治療は物理的刺激によるもので副作用はなく何より安心です。
妊婦さんは身体的にも精神的にも不安定で様々な症状が出ることがありますが、母体に優しい鍼灸治療でケアし体調をベストにしておくと、お産も軽く元気な赤ちゃんが生まれます。
逆子
逆子の治療には昔から有名な「至陰の灸」があります。
至陰というツボは足の小指の爪の生え際にあって、経絡的には子宮と繋がっていて至陰に灸をすえると即、胎児が動き始めます。子宮の緊張が緩んで胎児が動きやすくなるからとも考えられますが、至陰の灸は子宮内膜症や筋腫にも効果がみられます。子宮の血流量が増えるといった研究結果もあり、子宮と直結しているのは確かなようです。
胎児がよく動くことによって逆子が治る場合が多いのですが、子宮の大きさや胎児の位置によって戻りにくいケースもあります。
当院では年間50症例あまり逆子の治療で来院されますが、治る確率は妊娠8ヶ月で8割、9ヶ月で6割くらいです。
逆子に限らず妊娠中に鍼灸治療で体調を整えておくと安産につながります。
つわり(悪阻)
妊娠6週頃より12〜16週頃、様々なホルモンの増量で嘔吐中枢が刺激されて起こると考えられています。ストレスや、妊娠や分娩への不安など心因性の要素もつわりを誘引、増悪させると言われており、この時期を少しでも楽に乗り切るために対症療法的に鍼灸治療は有効です。
妊娠中によくある症状、貧血、むくみ、冷え、便秘など

妊娠後の体内では、12週から血液が増えやがて妊娠前の5割増しの血流量にもなります。赤血球自体はあまり増えない為に血液は薄く、貧血状態がよく起こります。
女性ホルモンのプロゲステロンは水分を溜め込む性質があり、またお腹が大きくなってくると太ももの付け根にある血管が圧迫されて血流が悪くなる、そういうことで妊娠期のむくみは生じます。
またどうしても運動量が減るために筋肉の発熱量が低下、また交感神経優位になれば血管が収縮、様々な要因で冷えを引き起こし易い状態といえます。

鍼灸治療で交感神経の緊張を緩め、血流を良くしていけば上記の症状は軽くなります。

産後うつ、産後のケア
産後に、お産の疲れ、夜泣きや授乳のための睡眠不足、ホルモンの乱れ、などが重なり、抑うつ状態になる場合があります。体質的には低血圧で血流の悪い人、性格的には几帳面、完璧主義であったり、いつも緊張気味の人などは血流も悪くなり易く、神経的にこたえてきます。交感神経を緩めるような治療をしていくと、随分楽になることが多いです。
母乳の出が悪い
肩甲骨の真ん中付近に天宗というツボがあります。乳腺炎の時に使われるツボですが
この天宗を刺激するとお乳の出が良くなります。肩こりや寝不足、ストレスなども母乳が出にくくなる原因です。
 
 
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